人間変容論は人間の変化・変容の多様性を探究する研究分野です。

新たな着想を生み出し育てることを目指します。

人間変容論
Human Transformation Study



人間変容論は人間の変化・変容の多様性を探究する研究分野です。

TOPICS

  • 人間変容論研究分野は、人間の生涯にわたる変化・変容の多様性を探究する研究分野です。理論研究として教育の哲学的、思想史的研究を行うとともに、実践研究としてインタビューや「エスノメトリー」をはじめとする方法を用いたフィールド調査等も行います。
  • 2019年度には、現場目線での行動測定のために新たに開発した「エスノメトリー法」を用いて、母子保護施設や老人ホームでの実践の効果を測定・分析しました。2020年度以降、この測定方法をブラッシュアップしながら調査対象を徐々に拡張しているところです。令和2年度科学研究費助成事業・基盤研究(C)(一般)による共同研究「演出技法を発問と役割演技に応用した、多様な感性を引き出す道徳教育手法の実践的開発」(研究代表者:蓮行)に研究分担者として関わりつつ、新たに令和3年度科学研究費助成事業・基盤研究(C)(一般)による共同研究「道徳授業分析への適用を通じた「エスノメトリー法」の有用性と妥当性の検証」(研究代表者:藤川信夫)を進めているところです。   

NEWS

  
2024年03月15日       
ゼミ出身の高田俊輔さん(上越教育大学)が単著『教育による包摂/排除に抗する児童福祉の理念−児童自立支援施設の就学義務化から−』(春風社)を出版しました。博士論文の成果のお披露目ということになります。ほぼ偶然とも言えるフィールドとの出会いを契機としつつも、子どもたちや施設職員、教員の方々との深い関わりの中から生まれた成果です。教育学の領域に拘ることなく、人間科学研究者らしく幅広い視野を保ちつつ雑誌記事やフィールドノートと真摯に取り組まれた努力の結果として特にお勧めしたい一冊です。           
 
2023年12月01日
シンポジウム「アーヴィング・ゴフマンと状況の社会学」を以下の通り開催いたします。ご参加のほど何卒よろしくお願いいたします。

開催趣旨:
2022年にアーヴィング・ゴフマンは生誕100周年を迎え、ゴフマンの社会学に対する注目はさらに集めています。本シンポジウムでは、米国の社会学者、アン・ロールズが提唱する「状況の社会学」というキーワードを手がかりにしながら、ゴフマンの知的遺産の捉え直しを試み、多角的な観点から議論を行います。

日時:2023年12月23日(土)13時00分-16時30分
場所:大阪大学大学院人間科学研究科 東館207教室

申し込み(12月21日まで): https://forms.gle/hydUnDwUQfoZkpzj9

プログラム

T.企画趣旨説明(13時00分-13時10分)  
   若狹 優(神戸大学)

U.研究報告(13時10分-15時10分)  
   司会 藤川 信夫(大阪大学)

 1.感情管理と性格帰属――相互行為秩序から見た「感情」と「個人」の位置  
   木村 雅史(作新学院大学)

 2.状況とは何かーーヒューズとゴフマンから考える「状況の社会学」の始め方
   若狹 優(神戸大学)

 3.人はスティグマを抱えて生きる術をいかに学ぶのか
   奥村 晴奈(大阪大学)

V.指定討論(15時10分-16時00分)  
   討論者 小島 奈名子(明治国際医療大学)

W.全体討論(16時00分-16時30分)

主催:状況の社会学研究会 /大阪大学大学院人間科学研究科臨床教育学講座人間変容論研究分野

共催:科研費課題(若手研究)「デジタルメディア研究への応用を志向したゴフマン理論の再構築:「共在」に注目して」(23K12618)/関西社会学会/大阪大学大学院人間科学研究科

チラシはこちら (こちらからQRコードで参加の申し込みが可能です)
2023年10月07日       
教育哲学会第66回大会(10月7日、九州大学)研究討議「ヒトから教育を問う」にて、ゼミ出身の渋谷亮(龍谷大学)が「「わたしたち」を再考する」というテーマで報告を行いました。
2022年11月19日
ゴフマン・EMCA研究会と大阪大学大学院人間科学研究科臨床教育学講座人間変容論研究分野の主催、大阪大学大学院人間科学研究科の共催で、日本を代表するゴフマン研究者である中河伸俊先生(関西大学・名誉教授)磯村和人先生(中央大学・教授)薄井明先生(北海道医療大学・教授)をお招きし、ユメンヌホールにてゴフマン生誕100周年記念シンポジウムを行いました。対面とオンディマンドを合わせて100名以上の参加者がありました。
2022年11月07日
教育思想史学会第32回大会(9月17日、同志社大学)コロキウム1「エネルギーの教育思想史序説−フロイト、シュタイナー、バタイユを事例として−」にて、広瀬綾子(新見公立大学)が報告を行いました。  
2022年11月07日
教育思想史学会第32回大会(9月18日、同志社大学)シンポジウム「学びのメディア変容の思想史/同時代的考察−GIGAスクールの時代をどう見るか−」にて、國崎大恩(福井県立大学)と広瀬綾子(新見公立大学)が報告を行いました。  
2022年11月07日       
教育哲学会第65回大会(10月23日、慶應義塾大学)2日目の課題研究にて、藤川が「授業自己評価支援ツールとしての「エスノメトリー法」の適用可能性について―道徳授業における「自分ごと化」に関わる児童の身体表現に着目して―」というテーマで報告を行いました。当日配付資料(修正版)はこちら。  
2022年11月07日       
11月19日(土)10:00から、大阪大学大学院人間科学研究科東館207(ユメンヌホール)にて、ゴフマン・EMCA研究会及び大阪大学大学院人間科学研究科臨床教育学講座人間変容論研究分野主催、大阪大学大学院人間科学研究科共催で 「ゴフマン生誕100周年記念シンポジウム−ゴフマン研究の現代的展開−」を開催いたします。多数のご参加をお待ちしております。シンポジウムプログラム等はこちらをクリック                
2022年7月13日
研究室のTwitterを開設しリンクできるようにしました。
2022年6月14日
ユネスコチェア(藤川グループ)へのリンクを作成しました。
2022年5月27日
ゼミ出身の高田俊輔先生(上越教育大学助教)が、「教育と福祉のせめぎあいと連携の可能性―児童自立支援施設の就学義務化に着目して―」というタイトルで博士論文公聴会を行いました。
2022年4月1日
ゼミ出身の國崎大恩先生(福井県立大学准教授)と藤川信夫の共編で教育原理の教科書『実践につながる教育原理』が北樹出版から出版されました。研究室出身者・在籍者も分担執筆しており、特に福祉に絡む部分などに研究室色が出ていると思います。